SUPER PCOCC スピーカーケーブル・・リファイン
audio technicaのSUPER PCOCCのスピーカーケーブルをリファインしました。音の情報量の多さや透明感などでいちばんお気に入りのスピーカーケーブルで、しばらく前にケーブル末端をパナジウムメッキのYラグに変えていました。このお気に入りのケーブルの弱点として、残りはシールドがないことかなと思っていました。
そんなとき、タイムリーなことにオーディオ雑誌の特集でケーブルの皮膜テストが載っていました。そこで取り上げられた皮膜の中で高評価だったものの一つがFLチューブでした。音質の上で高い評価点をつけられていたこと、皮膜が丈夫で耐久性が高そうなこと、高級感があること、取り付けしやすいこと、そしてコストパフォーマンスが高いことから取り付ける皮膜の候補に挙げました。何より現在使用しているPCOCCや6NOFHC単線の電源ケーブルに使用していて実績があることがいちばんの決め手になりました。
近くでは入手できないのでネットで注文しFLチューブを入手します。購入したFLチューブの太さは、広げればほぼ倍の太さになるのでこのケーブルにちょうどいい太さでした。ケーブルの末端がYラグになっているので、そこにチューブを通す時に少しだけ苦労しました。まずケーブルに被せて長さを決め、チューブの末端をライターであぶってほつれ止めの処理をしました。それから両端をテープで軽く止めてから熱収縮チューブを被せてライターの熱で収縮させました。
FLチューブを被せる処理を終えてから元通りにセットして試聴です。音を出してみると、ここでまた驚きました。中高音がすごいです。一瞬低音が出なくなっているのかと思いましたが、きちんと低音は出ています。どうやら、中高音、特に高域が伸びています。何というか今まで高域にまとわりついていた余計なものが取り除かれたような雰囲気で、
非常にすっきりした感じで高域が出ています。
しばらく鳴らしていると高域は落ち着いてきましたが、それでまだ出ています。今まで低域が強く出るようになっていた関係で、スピーカーのアッテネーターで中高域を少し持ち上げていたのですが、それをすべてフラットにしました。最終的にはまだ変わるかもしれませんが、現在、低域から高域までレンジが広く非常にいい状態で鳴ってくれています。最近のケーブルのリファインでいろいろ大きく音が変わって驚くことも多かったですが、自分としてかなり満足のいく方向になったと思います。