このファインメット・コアは、アコースティックリバイブの電源ケーブルPOWER STANDARD-tripleC-FMにも採用されているものです。前評判が高かったので、期待はしていたのですが、それを裏切られることはなかったです。
使った方法は、電源ケーブルのIECインレットの中で+-それぞれの線にFMコアを通すだけです。パワーアンプの電源ケーブルにファインメットコアを付けてから違いを聴こうとして、スピーカーから高音が出ていないのに気がつきました。電源は入っていますし、パワーアンプの針も振れています。SPケーブルの端子の接続も異常はないです。アンプの故障かと思って落胆していたら、今度は小さな音で聞こえています。様子を見ていたらだんだん高音が出てくるようになりました。よくエージングという語を目にしますが、こんなに短時間で音が変化していったのは初めてで驚きました。
ある程度音が落ち着いてからの感想として、まずSN比の向上を感じます。透明感が増し結果として今まで渾然としていたところから浮かび上がってくるかすかな音に気づくことがあります。そして、音に奥行きが生まれてきます。電源ケーブルを変えたときにも感じたことですが、それがさらに立体的になった気がします。また、音の分離が良くなり、その結果臨場感が強くなりました。ものによっては本当に目の前で演奏されているような錯覚を覚えそうなものまであります。これも単線電源ケーブルの効果が強まった感じです。
そして、高音です。最初全く高音が出てこなくて驚いたのですが、時間が経つにつれて、素晴らしく切れの良いハイハットやシンバルの音が出るようになりました。初めはほとんど出ていなかったのでその変化に心底驚いています。(どうしてなのか、いまだに不思議です!)一方、弦楽の音などはそれほどきつさもなく、シャープでいてきつさのないという一見矛盾することを両立していて、私としては大変理想的に変わってくれたという感じがしています。JBLのツィーター2405H本来の高音が戻ってきた感じです。効果に感激したので、パワーアンプ2台の他、CDプレーヤーとコントロールアンプと電源タップの電源ケーブルに入れました。
電源ケーブルのIECインレットの中で電極手前のケーブルに1個ずつファインメット・コアを通しただけですが、その効果は想像以上にすごく大きかったです。