HEADWAY HCFー500M アコースティックギター7(2004年製)
弦長は645.2mmのOMスケールで、ネック幅はナットで43mmです。指板のポジションマークにはアバロンのキャッツアイのインレイが施されており、ヘッドにはHeadwayのロゴとフラワーポットのインレイがアバロンで施されています。さらにロゼットとボディ外周にはヘリンボーンが施され、その外側はメープルとマホガニーからなる、木製バインディングとなっています。天然・自然資材を意識して扱っており、ブリッジピン・エンドピンもエボニー製です。弦高も低めで、大変弾きやすいセッティングです。
このような良い素材に大変凝った仕様で、驚くほどコストパフォーマンスが高いです。通常であれば、その倍以上の価格になると思います。このシリーズは大変コストパフォーマンスが高く、多くの高い評価を聞きます。マーチンをはじめいろいろなメーカーの同クラスのものを比較して、圧倒的にこのシリーズの出来が良いと思います。本当に評判のいいシリーズでしたが、大変残念なことに、製造が終了してしまいました。HCF-500M・HCF-500Rともに大変素晴らしい出来です。他のメーカーを含めても、これほどCPの高いアコースティックギターは、他にないのではないかと思います。
音は、総単板のため音量も豊かに鳴り響き、音の粒立ち・分離もいいと思います。TOPのイングルマンとマホガニーの組み合わせで、大変レスポンスのよい音です。音色はいくぶん軽快で明るい音色です。そして、大変やわらかい表情から、メリハリのある音まで、表情豊かに鳴り響きます。音の粒立ち・分離・サスティーンとも、満足のいくレベルです。低音もよく響きますし、高音なども伸びていると感じます。
そして、このシリーズは、気軽に持ち出して屋外でも弾くことが出来るのも長所です。