アフリカン・マホガニー と オバンコール
現在最も一般に使用されている、中央アフリカ産のマホガニー。中米のホンジュラス・マホガニーとも同じ科。対してフィリピン・マホガニーは科も異なります。気乾比重は、ホンジュラスの0.66に対して、アフリカン:0.46~0.80。アフリカン・マホガニーは地域・樹種によってかなり品質にばらつきがあり、ホンジュラス・マホガニーに近い高品質の物からあまり良くない物まであるようです。ホンジュラス・マホガニーよりもリボン杢が出やすいようです。ホンジェラス・マホガニーと同じ傾向の音ですが、それに比べて中高域がより明るく、軽快なサウンドのように感じます。レスポンスも同じようにいいです。HEADWAY HCF-500MのSIDE・BACKに使われています。
オバンコール Ovancol
マメ科の木材で、アフリカが原産です。気乾比重:0.73~0.85で、重硬な材です。木理は交錯し、肌目はやや粗いというのが特徴です。ウォルナットに良く似た木材ですが、ウォルナットより若干軽く、音も同様の特徴のように感じます。音は、ローズウッドより若干軽く、マホガニーよりも重い感じです。そして、すこし、コシとねばりがある音色です。多くのモデルに使用されてはいませんが、エアーズギターのOSOのサイド&バックに使用されていました。大変良い感じで良い印象を持っています。
エボニー
黒檀とも言われ、インドおよび熱帯が産地。非常に重硬で緻密な木目を持っています。気乾比重:0.85~1.09。ただ、現在は天然の真っ黒の物は非常に少なく、大変な貴重品です。多くは多少茶色がかったりしている物を真っ黒に着色して使用しているようです。他にマッカーサー・エボニーと呼ばれる縞黒檀があります。これは、さすがに染めきれないので、その縞模様を生かして使われます。エボニーは多くの場合、指板・ブリッジに使用されることが多いです。私のギターの指板・ブリッジ・バインディング・ブリッジピン・エンドピンに使用されています。